歯周病とは歯を磨くと血が出る、グラグラする、口臭がひどい、歯肉が腫れている。このような症状がある病気なのです。
じわじわ進行し、痛くなったり何か症状が出てきた時には治療不能の事が多いのです。

▲歯と歯茎の境目の汚れ(バイ菌の塊)が取れないと歯茎が炎症を起こしてきます。

▲さらに磨かず汚れを溜めますと歯茎が腫れたり口臭がひどくなります。

▲触ったり検査すると歯茎から血が出ます。


▲歯茎が腫れて痛んできました。レントゲンでは骨がありません。右の写真、真ん中歯のまわりの黒いところが骨が溶け、腫れた歯茎の部分です。

▲汚れとバイ菌の死骸である歯石が沢山ついています。

▲ブラシを当てて磨いていきます。そして痛みが無くなってきたら歯石をとります。 そしてブラッシングを又繰り返します。そうするとどんどん奇麗になってきます。
歯周病という病気は少しずつ進行する慢性病なんです。ですから、早い段階で検査をし、進行しているようでしたら早めの処置が必要です。
虫歯も歯周病もその原因はお口の中に沢山いて無くす事ができないバイ菌さん達です。増えないように常に注意しなければなりません。その為には増えたバイ菌を毎度毎度お口の中から追い出さなくてはなりません。
治療の基本は、歯茎マッサージとバイ菌の死骸である歯石をしっかり取る ことなんです。
日本では、平均85歳の時には、6.8本の歯しか残っていないそうです。これが、アメリカや北欧では16〜20本近く残っているそうです。この違いは、制度の違いにあります。日本の場合、健康保険制度により値段は技術に関係なく一定です。ですから、費用が安いとか採算ベースに合わないものは避けるケースが多いように見受けられます。
患者さんも痛い時に行って、抜いたり、神経を取ったりが殆どで予防するとかメインテナンスするという発想がありませんでした。
値段的にも経営的にも歯周病治療は避けられている傾向があります。被せても詰めても治癒できたり再発を防ぐことはできません。
大変ですが、まず歯周病治療をやること、その後歯の治療が終わりましたら、予防プログラムに入って定期的に検診と汚れの除去をしない限り再発を防げないのです。
欧米では、歯周病治療後メインテナンス、予防プログラムに進むことにより歯を沢山残せるようになったようです。
ですから、歯周病治療終了後3〜4ヶ月毎に予防プログラムを行い続けることが歯を残す一番いい方法なんです。
下記のグラフのようにメインテナンスをやった方とやらなかった方では80歳では、9本の差ができてしまうのです。

歯が抜ける原因は虫歯だけではありません。
46歳から55歳までの方で、歯が抜ける原因の半分は歯周病なんです。
そして歯周病は痛みもなく少しずつ進行し、歯を支えている骨が溶ける病気なのです。 溶けた骨は回復するのでしょうか?
一度溶けた骨は回復しないのです。
だからこそ進行しないように予防に努めなければなりません。
日本人成人の80%が歯周病にかかっているほどポピュラーな病気であるにもかかわらず、普段明白な痛みが無い為にひどく進行してから来院される方が多くとても残念です。
一度溶けた骨は元に戻りません。残っている骨を鍛え上げて強くすることしかできないのです。銀歯、金歯が多くなり、歯周病が進行した患者さんはかなり頑張って磨いていても汚れがなかなかとれません。 だから、定期検診で取れているかを確認しどうしても取れていないところは指摘してもらうとともに、徹底的にとってもらう事が必要です。
歯周病の治療である歯茎マッサージとは、歯を磨くのではなくブラシにより歯間の歯茎や、歯と歯茎の境目の歯茎の所の汚れを取り、鍛え、血の循環をよくしてその結果、病原菌に強い歯茎を獲得しようという発想です。
当然骨も硬くなってくるのです。
こうして歯茎が硬くなってくると、深い歯茎の中に残っていた硬い悪性の歯石も見えてきます。これを取るとさらによくなってくるのです。
汚れを取り歯茎を鍛える歯茎マッサージと歯石の除去で歯周病はよくなってくるのです。
普段から、ブラシの使い方がまずく汚れが残っていると、そこにバイ菌がたまり虫歯になったり、歯周病が進行してきます。だからこそ歯ブラシの使い方が大事なんですよ。
毎日残っているバイ菌により歯が溶け虫歯になりバイ菌を歯の中へ侵入させます。歯が溶けてくるんですね。同じように歯茎の中にバイ菌が侵入しますと歯茎の穴(ポケットといいます)が深くなり骨がどんどん溶けてくるんですね。すると穴はさらに深くなりバイ菌がブラシでは取れなくなるんですよ。
そうすると歯周病は悪化、必ず歯はグラグラ、血は出るし、やがてたまらず抜けるか 抜いて欲しいとなります。
歯周病の予防は、バイ菌の塊(プラーク)の除去である歯ブラシの使い方をマスターすることです。そして悪化した場合は歯茎マッサージと歯石除去しかないのです。
歯ブラシの使い方・・・・歯並びなどがあり同じようにはいきません。チェックし指導を受けられた方がいいと思います。
そしてその歯ブラシでもなかなか取れないものがあるんです。
歯石とバイオフィルムというものは取れないんです。バイオフィルムとは、バイ菌同士で つながりぬめぬめした膜のようなものなんです。これが、約3か月ぐらいたつと形成されるというデータがあります。
バイオフィルムという膜が形成されると、殺菌剤とか抗菌剤から細菌を守りますし、ブラシでは中々取りずらくなります。
だからこそ、3か月に一回の定期検診とバイオフィルムの除去が必要となります。